ベビ待ち6年 二児の母

いつまで待ってもベビが来てくれないので、自分から迎えに行ったアラフォーパート主婦の記録です

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流産手術当日

とうとう手術の日がやってきてしまいました
まだ悪阻がありましたが、それよりも心がどんよりとして重く、気持ち悪さを吹き飛ばしていました

手術が終われば、胎嚢と一緒に悪阻も無くなるのかな…

待合室でぼんやりと考えていると、すぐに呼ばれました

流産手術というのは、正式には子宮内容掻爬と呼ばれるそうです
子宮内にある、絨毛成分や胎児成分を人工的に掻き出して、摘出する手術です
手術をしないと、身体が妊娠中と判断して新たに排卵してくれなくなるので、排卵再開を促し、次の妊娠に備える事ができる身体になる為に必要なのだそうです…

私の場合、着床してくれたベビが亡くなったまま子宮の中に留まっている、稽留流産と呼ばれるものでした
このまま放置すれば、そのうち自然と進行流産となって体外に流れてしまうのですが、その際、強い腹痛と大量の出血が母体を危険にさらす事もありうるので、なるべく早めに手術するのが一般的なようです

日帰り入院なので、診察室ではなく病室に通され、手術着に着替えると、心の準備の整わないうちに、すぐ手術室に呼ばれました

経産婦さんでなければ、子宮頸管を開く前準備をしないといけないらしいのですが、出産は経験していたので、すぐに手術が始まりました

診察台に寝かされ、麻酔をかけられます

「1から数をゆっくりと数えて下さい」

本当にこんなドラマみたいな事をさせられるなんて…
こんなにハッキリと意識がある状態で、本当に全身麻酔なんてかかるのかな…?
100まで数えられちゃったらどうしよう…

2まで数えたところで意識が無くなりました

次に目覚めたのは、病室のベッドの上でした
痛みも無く、記憶も無く…お腹に確かに宿った幻の命は、もうこの身体のどこにも居なくなっていました

今までに無い強い喪失感を身体中に感じながら、静かに涙がこぼれました………